不幸せなブルーと神様のブルー
結婚式には何か青いものを
結婚式にブルーのアイテムを持ち込むと、花嫁は幸せになれると言い伝えられています。もちろん、根拠もないただの迷信。しかし「根拠のない迷信」が、200年も続くのか疑問に感じます。もしかしたら、もっと昔に取り入れられていたかもしれません。
かつてヨーロッパにおいて、ブルーは忌み嫌われる存在でした。青い服を着ようものなら、何をされるかわかりません。結婚指輪にブルーを使えば、大変なことになります。最低最悪のブルーが、なぜ「幸せ」を象徴する色になったのでしょうか。考察してみました。
ブルーは不幸の象徴!?理由は技術的な問題にあり
ブルーが忌み嫌われる存在だった理由は、敵を象徴する色だったからです。かつてローマ帝国と敵対していた民族では、特別な場で肌を青く染めていたそうです。またブルーは、不幸を表す色でもありました。青い色の服は一種の喪服として、使われていたほどです。
ただブルーが嫌われていた1番の理由は、発色がよくなかったのが大きいかもしれません。青い染料は大昔から存在していました。しかし発色がよくなく、使っても散々なもの。良い発色が期待できる染料もあるにはあったものの、ものすごい大金を支払わないと手に入らないほどのものでした。
ブルーが幸せの象徴になったのは神様のおかげ
不幸の象徴だったブルーが幸せの象徴になったのは、神様の思召によるものです。大袈裟な話ではなく、事実。
12世紀に入ると、神様がモチーフの絵画が次々と登場しました。絵画に使われているカラーこそが、ブルーです。他にも教会のステンドグラスにも、ブルーが使われるようになりました。さらに王家の紋章に、ブルーが使われるようになったのも大きいでしょう。
サムシングブルー誕生
サムシングブルーを思いついた人は、神様が描かれた絵画を見ていたのかもしれません。またはブルーの紋章が使われている、王家の紋章をどこかで見ていたのでしょう。
「ブルーは神様と関係がある色だからこそ、結婚式に取り入れたら幸せになれるかもしれない」と、考えるのが自然の流れです。幸せのブルーを結婚指輪に取り入れたら、幸せは100%保証されたのも同然です。