結婚指輪に施された彫りについての深堀り
結婚指輪の彫りは芸術品
結婚指輪のアーム表面に施されている彫りは、手掛けた職人の技術が全て凝縮されています。結婚指輪のアーム幅は、どんなに広く見積もっても5mmが最大です。わずか5mmの間に繰り広げられる彫りは、大変緻密な物で芸術品と言っても差し支えが無い程。
彫りには主に「洋彫り」「和彫り」の2種類あります。各々の特徴が把握できれば、結婚指輪の世界はぐっと広がることでしょう。
洋彫りとは
洋彫りは、西洋から伝わる手法です。洋彫りの代表格といえば、ハワイアンジュエリーでしょう。ハワイアンジュエリーのルーツは、イギリスにあります。ハワイを統べていた女王は、イギリス女王からブレスレットを贈られました。イギリス女王からのブレスレットは大変素晴らしかったため、ハワイのジュエリー職人に似たようなデザインのジュエリーを作らせたのが始まりです。
デザインの傾向としては、次に紹介する和彫りとあまり変わりません。西洋の植物や縁起物、また曲線的なデザインが多いのも洋彫りの特徴と言えるでしょう。
和彫りとは
日本古来より伝わる手法が、和彫りとなります。和彫りの歴史は非常に古く、寺社仏閣の装飾にも用いられてきました。和彫りの特徴は、何と言ってもダイナミックさ。一見すると繊細なデザインであっても、1つ1つのモチーフが大胆にあしらわれています。
和彫りで作られた結婚指輪でよく見かけるのが、桜デザインの指輪です。あるジュエリーブランドが扱っている桜の指輪では、アームの真ん中に桜モチーフを配置。配置された桜は悠然としており、力強さを感じる逸品となっています。
洋彫りと和彫りどちらがおすすめ?
洋彫りの結婚指輪が良いのか、和彫りの結婚指輪が良いのか。どちらにも良さがあるため、一概には言えません。無難にいくのなら、着物を愛用しているのなら和彫り・洋服であれば洋彫りでしょう。
しかし和彫りの結婚指輪だからと、洋服とマッチしないという訳ではありません。逆も然りです。西洋のドレスとピッタリと合う和彫りの結婚指輪も沢山あります。着物に合う洋彫りの結婚指輪も、今では珍しくもないのです。